第1話
Jev始め方ガイド!しゃべらないAIって何?どこまで何ができる?
届いた問い合わせをAIに見せて「これは返金の話?」と聞くと、ていねいな作文が返ってくる。欲しかったのは「はい」のひとことでした。しかもその作文を読んで振り分けるのは、また人間の仕事。Jevは、しゃべりません。札を1枚あげて答えます。
連載中AIに道具をもたせる目で確かめる公式サイト ほかと比べる
Jev(TypeSafe AI)は、文章を1行も書かないAI。こちらが決めた3つの形、「どれ?」(Choice)・「何点?」(Score)・「はい度」(Noul)でだけ答えを返す「しゃべらない審査員」です。資料を渡して質問カードを出すと、審査員たちが一斉に札をあげ、どのくらい自信があるかまで数字で教えてくれる。その札を見て次の進行を決めるのは、司会であるあなた(のプログラム)。練習ステージでの最初の1問から、3種類の札、自信ランプ、まとめて聞くコツ、苦手、入館証とお金、しゃべるAIの見張り役までを1話ずつやっていきます。
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このシリーズの「見取り図」。1話で1つの部屋を開けていきます。
Episodes
第1話から順に読むのがおすすめ。途中の話から読んでも、1話で完結します。
第1話
届いた問い合わせをAIに見せて「これは返金の話?」と聞くと、ていねいな作文が返ってくる。欲しかったのは「はい」のひとことでした。しかもその作文を読んで振り分けるのは、また人間の仕事。Jevは、しゃべりません。札を1枚あげて答えます。
第2話
お店に「届いた靴のサイズがちがいました。どうしたらいいですか?」という問い合わせが届いたとします。これをAIに見せて「返金の話?」と聞き、「はい」とだけ返ってきたら、どうしますか。困るのは、AIがどのくらい迷ってその答えを出したのかが見えないことです。はっきりした「はい」も、五分五分の「はい」も、同じ「はい」に見えてしまう。
第3話
机の上に、支払い係・配送係・返品係の箱が3つあります。困るのは「御社で働いてみたいのですが、採用の予定はありますか?」という1通。どの箱にも入りません。人なら「これは係の外だな」と気づいて、別に取っておくでしょう。練習ステージで試したところ、Jevはこの1通を支払い係に回しました。
第4話
「最高でした!家族にも友だちにもすすめています。」と「思ったより使いやすくて満足しています。」。どちらも良い感想ですが、熱の量はちがいます。ところが、採点表の段を「0」「1」「2」「3」の数字だけにして満足度を聞いたら、点数は3と2.95。ほとんど同じ点でした。
第5話
送金ができるアプリに、文字で頼める窓口を付けたとします。困るのは「さっきの件、お願いします。」のような文です。何の件なのか、どこにも書いてありません。審査員に「この人は何をしようとしている?」と聞けば、札は必ず1枚あがります。困るのは、そのあとです。あがった札のとおりに送金を進めていいのか。いったん利用者に確かめるのか。人に回すのか。
第6話
同じ問い合わせ1通に、「返金を求めている?」「交換を求めている?」「急ぎ?」と聞きたい。しゃべるAIを相手にしていたときの感覚だと、1問ずつ聞きたくなります。1問聞いて、答えを見て、次の1問。ところがそのたびに、問い合わせの長い文を、また最初から送ることになる。質問が5つなら、同じ文を5回です。
第7話
審査員に注文の記録を配って、「返品を望んでいますか?」の質問カードを出す。ついでに「注文から30日以上たっていますか?」「合計は4,000円をこえていますか?」も同じ回に出してしまえば、1回で全部片づきそうです。ところが、注文から28日しかたっていないのに、「30日以上たっている?」のはい度は0.57でした。どちらかといえば「はい」の側です。
第8話 NEW
AIを画面で試すところまではできた。でも、自分の仕事のプログラムから呼ぼうとしたとたん、「鍵」をどこに置けばいいのか、1日に何千回も呼んだら月にいくらになるのかが見えなくなって、手が止まる。そんな人へ。入館証が1枚あれば、プログラムから呼べるようになります。同時に、心配ごとが2つ増えます。
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